戦績の可視化は必要だなと思う話

最近のネット麻雀では戦績が可視化されているのが普通になっている。順位の変動から1~4着率、和了率や放銃率の集計まで載っている。

雀魂であれば「牌譜屋」というサードパーティのサイトから、さらに詳細なデータを見ることもできる。

 

最近はFF14のドマ式麻雀に挑戦しているのだが、ゲーム内ミニゲームであるため戦績の表示までは実装されていない。

あるとき、下振れの時期に来ているなと感じる運の無さが連続していた。そのときに戦績が可視化されていないため、実績以上に「負けている」と思って焦ってしまうことがあった。実際に4着を引いたのは1,2回のはずだが、それ以上に体感では負けていると思ってしまった。

戦績の表示で可視化されていたら「もっと冷静さを保てていただろうな」と思った。

 

・ラスは引いてないが勝てない時期

ポイント制の段位戦においてラスを避けていれば基本的にマイナスになることはない。だから「勝てていない(1,2着を取れない)時期」が続いていたとしても、「ラスを引いていない」のであれば深刻になるほどでもない。

そのまま上振れが来るまで耐えきれれば上出来だ。

 

しかしグラフなどで可視化できていないと心理的には、かなり不味いことが自覚できた。冷静に結果で見ればラスを引いていないので焦ったり、イライラするほどでもないのだが心理的には「メチャクチャ負けている」気分になってしまう。

となれば無茶をして振り込みが増えたり、強引な手が増えて無意味な放銃が出てしまう。完全に冷静さを失っていた。

 

稼いだポイント的には上振れたのがマイナスして原点まで戻る程度の敗けだったのだが、「全ッ然勝てねえ・・・! 無課金(フリートライアル版)では三段以上になれないように調整されてんのか・・・?」とオカルト思考に陥る始末。

4局連続で両面リーチしても自模れず、切った牌が直後にくるのが連発し、落としたカンチャンペンチャンのほうを自模る。麻雀あるあるとはいえ、こんなに毎回同じようなことばかり起きるものかとネガティブになっていた。

 

おそらく4位率は20%を切っているし、トータルの和了率や放銃率は悪い数字にはなっていないはずだ。和了23%、放銃11%くらいが自分のアベレージだ。

これがデータとして可視化されていれば「まぁ、いつものペースだな。たまたま下振れているだけだ」と冷静になれるのだが、データが見えないと「負けすぎだろ・・・ふざけんな」とブチギレである。

 

 

・順位表を付けるだけでも違う

リアル麻雀ではこういった「データとして残る」ということは無い。そもそも「牌譜を見返せる」というのもネット麻雀の強みだ。FF14のドマ式麻雀も牌譜が無いため内容の精査には向いていない。

麻雀の実力を向上させたいのであれば他のアプリで打ったほうが良いだろう。

 

心理的な傾向を抑えるにしても順位表を付けるだけでも、かなり効果があると判った。「4着は引いていない」と思えるだけでも効果がある。

勝てないときというのは大物手を流されがちである。配牌でドラ3赤2みたいな手が聴牌もできないまま終わるとか、役満クラスの聴牌をノミ手でかわされたり・・・。

これが連続すると見た目以上に負けている気分が大きくなる。例えば開幕の東1で上記のような手が入ったとする。ところが相手がツモのみ300・500点で場が流れたとする。

自分のマイナスは300点だったとしても、気分的にはマイナス4000点くらいを自模られたように感じる。

 

点数を見れば全員がほぼ原点、平場で変化のない一局であったにも関わらず、自分の心理的にはものすごく負けた気分になってしまうのだ。もうすでに冷静さを欠いている状態である。

ここで点数表示を見ることで「ああ、いやまだ原点で全然負けたわけじゃない」と考え直すのだが、これに気づかないと「さっきの分を取り返さないと()」と熱くなってしまう。

 

順位についても同じような展開がある。

トップだったところを最後に倍満ツモされて3着落ちだとか、3万点持ちの三着だとか。

「トップが取れて当然」という状況から着順を落とされると2着終了だったとしても、まるで勝った気がしない。

これも「実質勝ちなのに負け気分」になる。このときに順位表を見返せていれば「4着を引いたわけじゃないし、負けているわけではない」と冷静になれただろうなと思う。

 

思っている以上に普段の麻雀アプリではデータの可視化や牌譜の見返しでメンタル的に助けられているのだな、と感じたのであった。