1/5で理不尽なラスを引くゲーム

前回のトピックでどんなトッププレイヤーでもラスになる確率は20%前後あるということに言及した。

そして上級プレイヤーであれば不注意な失点などもほぼ無いと考えると、失点のほとんどは防ぎようのない事故だと考えられる。

そして、このレベルで引かされるラスというのは「理不尽なラス」だと考えられる。基本的に上級者同士で打てば技術的な差は生じないため、結果は運に左右されラスを引かされてもそれは実力とは関係のない部分であることがほとんどだ。

 

つまり5半荘に一回のペースで理不尽なラスを味わうことになるのが中級者以上の卓といえるだろう。(中級者の卓では自分の選択ミスも多少混じるだろうが)

こう考えると麻雀に対して見直したくなる。

 

実力とは関係のない負けを5回に1回は味わうゲーム。

 

このゲーム楽しいか?

ふと我に返ってクソゲーではと気づいてしまう。(気づくの遅いぞ)

 

・段位戦でなければ楽しいかもしれない

リアル卓を囲むときに「チップがないと真剣に打たないし、打牌も甘くなるから面白くない」と主張する人もいる。ある種の緊張感を生む要素として理解できなくはない。

ネット麻雀も段位戦でポイントのやり取りがあってこそ真剣勝負となるのは確かだ。練習卓では押し引きのバランスなどがメチャクチャなことが多い。

 

しかし、ポイントがかかって熱くなるのは理解できるが、その結果は運ゲーで(勝っても)負けても理不尽なものばかりとなれば納得できない気持ちが大きくなる。

半荘ごとの結果が限りなく運に近い麻雀においてこれは勝負として成立しているといえるのだろうか。天鳳位たちの言葉を聞いても技術的な話よりもメンタル面のほうが多い。

 

大陸麻雀が手役と和了に特化して点棒のやり取りがさほど重要でないのも頷ける。彼らにとって麻雀とは本来手役を作ってアガるという楽しみ方であり、リーチ麻雀やドラ赤のルールとは別物だ。

それが本来の麻雀と考えれば日本式の麻雀はゲームとして成立するのか、今後の展開が分かれそうではある。

 

Mリーグが展開し、ネット麻雀の敷居も下がれば低年齢層のプレイヤーもこれまで以上に増えるだろう。そこから才能を発揮する人物も増えるに違いない。インターネットの世界はそういう若者を生みやすい。

だが、才能ある者ほど麻雀におけるゲーム性の限界に気づくのも早いのではないか。

 

そこから先、果たして麻雀に才能や人生を費やしてくれるのかは判らない。