下の段位で打つメリットが無い話

段位戦を打つときに上位卓よりも下位卓に入ることで勝率を上げようとする行為。良し悪しはともかく利点があるのかどうか。

どうにもならない負けが連続すると気分転換にと打つこともあるが、特に目立って恩恵が得られるということは少ない。

 

・そもそも中級者卓以上は運ゲー有利

牌効率などを覚えたプレイヤーが相手であれば明確に有利が生まれるケースはまず無い。どのみち下の段位で打っても簡単に勝ち越せるということはなく、結局のところ勝敗は運によるところが大きい。

 

中級者卓のほうが出てくる打牌の甘さはあるが、そもそも相手よりも先に聴牌するであるとか、打点が高い手が入るといった運による部分が先行しなければ話にならない。牌が出やすいと言っても聴牌もしないのでは勝負にならない。

 

もちろんゼンツしている相手がたまたまアガったとして、毎回強いわけではないから繰り越しでの戦績は悪いのだが、それに関わらず段位で遭遇するには事故率が上がるだけの相手になる。

 

・押し引きが存在しない

下位の卓では押し引きを行う者が少ない。これにより卓のバランスは崩壊する。親がドラカンのリーチを入れても誰もオリない。それどころか無筋の危険牌をバシバシ切ってノミ手をアガりにくる。

こんな状態では駆け引きも何もあったものではない。ただ手なりで聴牌を目指してゼンツしてくるだけだ。

 

相手の鳴きなどに対しても読みがまったく効かない。そもそも読みとはアテにならない程度ではあるが、親のリーチに強行する役無しポン。ドラでも抱えているのかと警戒すればそうでもない。では一発消しやハイテイずらしかと思えばそうでもない。

一体なんのためだったのかケイテンだけのために危険牌を勝負したりする場況でもない。意味が分からなくなってしまう。

 

・ポイント配分は上級卓が有利

下位の卓で打つとラスったときはマイナスが大きいケースがほとんどである。加えて別にそこまで勝ち越せるほどでもなく、どうしても運頼りにならざるを得ない。

さらに勝ってもポイントのプラス分も小さいことが多い。

 

特に中級者卓では自分以外の放銃率はかなり高く、20%前後が当たり前の世界である。加えて前述したように押し引きもないので「東1で見え見えの役満に放銃して終わる」といったことも珍しくない。

役満までいかなくても親の18000や24000にサクサク振り込んで序盤でゲーム展開が決まってしまうことも少なくない。

こういった理不尽な展開が多い状態ではラス回避やトップ取りも意識しづらい。判っていても何もできないまま終わってしまう半荘になりがちである。

 

・色々と考慮すると下位卓で打つメリットは薄い

上述したような状況であれば下位の卓で打つメリットはあまり感じられない。リーチしたらちゃんと受けに回ってオリてくれる上位卓のほうがマシに思えてくる。押してくるならちゃんと打点も高い。それなら無理せずちゃんとオリきろうと判断できる。

 

ポイントも上位卓であれば1ラスと1トップがほぼ変わらないこともある。上のランクになるほどマイナスのほうが大きくなるが、下位の卓でトップラスを繰り返すよりもマイナスは減らせる。

(下位卓だとマイナス300、プラス75。上位卓だとマイナス150、プラス120など)

 

不用意な放銃も減ってくるので点数移動が極端になり、前半で勝負が決してしまうことも少ない。終盤までしっかり打ちきる気持ちも湧いてくる。

もちろん上位卓でも理不尽な配牌とツモで早い段階でゲーム展開が決まってしまうことはある。

 

・サンマ特に下位卓で打つメリットが皆無

三人麻雀では特に下位の卓で打つメリットは薄い。下の卓でも高い手を作るのは簡単だし、打点に関わらず押し引き無しでゼンツしてくる。運ゲー要素がより高いので上位卓との差がほぼ関係ない。

押し引きをちゃんとしてくれる上位卓のほうが打ちやすくなるまであるだろう。