どうでもいいことにこだわる人はなぜ成長しないのかの話

前の記事に続きますが稀にしか来ない10点や20点のレアケースにばかりこだわって、毎回訪れる50点や60点の汎用ケースを取りこぼし続ける人。

こういった人はその時点で損しているのもありますが、さらに他と比べても成長もしません。

レアケースというのは100回に1,2回しか訪れません。そのときだけ経験が積めます。それに比べて汎用的なケースというのはほぼ毎回訪れます。

 

それを繰り返していたら1,2回しか実践しないのと、98回実践するのとではどちらが上達が速いでしょうか?

全体的なレベルで見ても後者のほうが上達は速いでしょう。言うまでもありません。

どうでもいいことにこだわる人は効率も悪ければ本質も見えていないことが多いです。

 

麻雀は点数を取って、あるいは守って、勝ったり負けないようにするゲームです。

「雀士の真似をしてうまぶるゲーム」ではありません。

そんなものはごっこ遊びにすぎません。麻雀そのものをプレイしていないのです。

 

とはいえ、いつも通りそれも麻雀の楽しみ方のひとつと言えば間違ってはいません。

麻雀漫画に影響されてカンをしたり、和了時に「御無礼」なんて言ったりしてね。

Mリーグで見た手順だ!」と真似をするのも別にすべてが悪いことではありません。

 

問題はやはり「選択」になるわけです。

「それ本当に今やる必要があるのか?」と客観的に見られるかどうか。場況に則していないのに「自分がやりたいから」だけでやっていたりしていないか?

そこの自問自答ができるか、判断が正確であるか。自制できるかどうか。それが通じて押し引きになっていきます。

 

・修正が効くかどうか

成功体験の悪い面としてレアケースを先に体験してしまい、汎用ケースを疎かにしてしまう可能性はゼロではありません。

そこから麻雀に入ってしまった人でも、いわゆる俗に言う「センスの良い人」であれば、「さっきは成功したけど、役満なんて滅多に成功しないな」「それならピンフとか役牌やドラやリーチを使ったアガりを目指したほうが良いな」と切り替えられます。

これができない人、あるいは切り替えが遅い人はそれだけ成長面で遅れを取ります。

 

毎回、役満ばかり狙い続けて取れる点数を取りこぼし続けます。成長も取りこぼし続けます。

何か信念をもってレアケースにこだわり続けるのであれば、それが突き抜けた才能になることもあります。それもまたひとつの未来ですが、そういう美談は0.01%の成功例の裏に99.99%の失敗例があるのです。でもそこに目は向きません。レアケースが成功した例の良いところだけを見てしまいます。

そうなるほどドツボにはまり抜け出せなくなってしまいます。

 

まぁマイペースに長く続けるのも大事なので、急ぎ過ぎることはありません。

もうついていけないよ、と諦めてしまうよりは細く長く続けたほうが身に付くこともあります。

 

・価値をどこに置くか

麻雀を打つにあたって、その価値をどこに置くのか?

勝敗か、他人とのコミュニケーションか、手順や過程か、プロリーグでみたような憧れの手順か、マンガみたいなカッコいいアガりか・・・。

こういった価値観の相違が卓上で衝突することも多々あります。特に学生の頃の麻雀なんてそんなものでしたね。

 

麻雀を真面目にやっている人もいれば、マンガの真似ごととしてやっている人もいる。そういった衝突を避けて上手いことこなすのもコミュニケーションになる。

「真面目にやれよ!」と怒り出す人もいました。「ラス確定のアガりなんてしてもしょうがないだろ!」とか。

麻雀というのはプレイするレベル帯によって価値観が変わるものです。その点でネット麻雀のランクマッチは最適と言えるでしょう。