神域リーグが終わってからの話

先日、インターネット上のVtuber達が集まって行われる麻雀リーグ戦「神域リーグ」が終演を迎え、大団円となったわけだが。

もうリーグ戦自体は文句の付けようのないぐらい盛況で。同時再生数も凄いし、トレンド入りは当たり前だし、もはやこれが天開司の個人チャンネル企画だとは思えない規模になっている。

そのためか放送のクオリティも高く、待ち牌の表示や持ち点の移動など、画面の見栄えもMリーグと遜色ないレベルにまで達している。

 

ただシーズン開幕当初に指摘した通り、ネット麻雀特有のテンポが速すぎる打牌のために実況解説が追いついていない部分があり、ここはMリーグが先立っているように「あえて打牌テンポを遅くする必要がある」という点が最後まで残った。

実況解説が選手の聴牌に気づいていない、残り枚数を数える前に和了してしまうなど、ワチャワチャすることが少なくなかった。

しかしこれも以前記事にした通り、18時から一日三試合行うとなればペース的には致し方ない部分がある。現在のペースでも終了が23時近くなることは珍しくない。

 

Mリーグでも実況解説や参加選手の帰宅が深夜になり、終電が無くなってタクシーで帰宅するといったケースもよくあることだ。

神域リーグは選手に関してはネット参加なのでその点は気にしなくてもいいが、実況解説や現地スタッフに関しては難しいところだ。

深夜帯になっても構わないと言ってもらえるか、それをフォローできる資金力があるか(まぁ金は問題なさそう)、そのあたりが今後の課題になりそうだ。

 

視聴者は夜遅くなっても付いてくる公算が高い。これはMリーグが先立ってくれているのであまり難しく考える必要はないだろう。

日を跨いでも盛り上がっているのはネット上では珍しくない光景だ。(むしろそのほうがお祭り感が出て盛り上がるまであるw)

黒沢や伊達の10万点が出た日などワイワイといつまでも興奮が冷めやらず、そのまま選手の深夜牌譜検討に赴くまでになる。

 

それと地味に凄いなと思ったのが音声や映像のクオリティが高いことだ。

これは麻雀プロの放送対局を見たことがある人なら少なからず感じたことだろう。プロ対局の配信でさえ神域リーグのクオリティには遠く及んでいない。

音声はAMラジオのようにボソボソのガビガビ。映像もボヤっとしていて、待ち牌の表示はおろか、点数移動や親番の表示さえおぼつかない。

 

これはもう逆にプロリーグ配信のほうが素直に心配である。

確かに全大会でMリーグ基準にするというのは途方もない話で、将棋や囲碁だってそのクラスの放送対局はトップクラスだけだろう。

それであれば放送対局があるだけでも有難いのも事実だが・・・。

 

関わっているスタッフの年齢や機材への知識、工面される予算の都合などあるのだろうが、もうちょっと何とかならないものかと毎回思ってしまう。

しかしアベマ的にはMリーグでさえ年間数億円の赤字だというし・・・。仕方がないのかな・・・。

 

神域がその点で配信機材や配信環境に強いのは、普段からVtuberという土台で活動している面がやはり強いのだろう。

神域リーグは今後も続いていくようだが、視聴面で気になるところはむしろ少ないのでは?と思うのだった。

 

追記:

千羽黒乃Vなどが今期外されたことで「強い人が外されるのはちょっと・・・」という指摘もあるが、これも以前の記事で触れた通り「既存の有名Vよりもまだこれからの新進気鋭たちにスポットを当てよう」という試みなのかなと思う。

もしかしたらリーグ自体が来季からは二分化されて、上下別れたリーグとなり、参加する監督や選手も増えるかもしれない。そうなれば不満は解決するし、盛り上がりも二倍になって主催者は忙しくてしぬ。

グフフ・・・ワシの楽しみのためにどうじゃ?(会長スマイル)

 

追記2:

神域リーグ終わった後にお休み期間をとっているVtuberも少なくないし、麻雀に燃え尽き症候群Vtuberもいるし、他のゲームとかやりたいことが溜まっているVtuberも居たりなんかして。

シーズン通してやるのは大変だろうし、それはそれでシーズンごとに選手の入れ替えがあるのも悪くないのかなと。

千羽Vみたいに「ワッハッハ!365日麻雀打てるのじゃ!」なんて化け物は多くはないのかな、とも思った。烏天狗で妖怪なので化け物って言ってもセーフ。