満貫縛りでプレイしてみた話

満貫が狙える手牌以外はオリ重視で試しに打ってみたのですが。

まぁ、ラス回避麻雀の守備重視に近い打牌。

アガれる配牌と自摸は殆ど無し。

3半荘ノー和了でした。(運良く他家の放銃が多く、自模られが少なかったのでラスも無かった)

 

そもそも手牌で満貫が見える状況といえば、ドラ2以上か、ドラ+手役が必要になるのですが、そんな手牌そうそう来ない。自模ってドラが重なることはあるけれど、その頃にはもう終盤でオリ手順に入っていて形は残っていない。

チートイなんか狙って粘っても結局は聴牌もせず。そんな局が続くだけでした。

 

・参加するか、しないかの話

卓上の勝負に参加するか、参加しないか。

満貫縛りになると90%以上は参加しないことになる。

そもそも四人麻雀は参加率が低い、ということで関西勢やサンマ勢には好まれません。

私がよく言っている「引っかけや迷彩を施すことで、能動的に”麻雀に関わった”という気分になれる」というのも、ヨンマの勝負への参加率の低さゆえだと思います。

 

実際には「何もできない局」が多すぎる、というわけです。

退屈で嫌だから、参加するために鳴いたり、引っかけを作るなんてして「関わっている感」を出すわけです。

でもその局での主役は大物手が入っている他家で、安手の自分ではない。

 

安手を素早くアガれれば、相手の大物手を蹴って回避できるので、素早く安全にアガれるのであればそれも一手です。

ただ、早さ重視なので8巡目あたりまでに安全に聴牌し、危険を冒すことなく継続できなければオリることになるでしょう。

紙装甲で相手の重厚なリーチに突撃するわけにはいきません。

 

ラス回避麻雀でオリ重視になると、余計に眺めているだけの局・・・という半荘が増える。ただ、確かにラスは避けやすくなる。

見た目で満貫縛りにすると余計に勝負にいくことなんて無いし、ドラ1程度じゃオリ優先になる。

以前から書いているが、こうなると結局はオリオリオリオリオリオリ・・・。アガることなんてほとんどなくなる。

 

「だから駄目なんだ」と勝負に参加すればラス率がハネ上がる。

配牌と自摸次第の運ゲーが加速する。プレイヤーができることは何もない。

漫画なんかではよくこれが否定されます。

「麻雀を運だと思っているのは素人だ」とか「その先に勝負があるのが真の麻雀打ちだ」みたいな。

 

これも何度か言っていますがドキュメンタリーやルポルタージュでもない限り、漫画というのは基本ウソなんです。フィクションだからこそ現実ではあり得ないことを取り上げる。

だから「漫画で言っている=ウソ」と言っても過言ではないくらいです。それでも信じてみたくなってしまいますがね。特に麻雀はそうです。オカルトやフィクションと相性が良い。

 

偶然に起きただけのことを、さも必然であったかのように語れてしまう。

「ククッ・・・、やっぱりな。今はそういう流れだぜ!ロン!!」なんてね。

現実にはただの偶然です。

「奴は落ち目だ」とか「格がついちまったな、終わりだ」とか。

 

下手打って点数が凹んだ人でも、次局でラッキーだけで倍満ツモれば復活です。

「格がついた」なんてのは無いんです。

でもそう言えてしまうのが漫画ならでは。断定口調で語っても、あとあとそれを覆すことなんてシナリオの都合上、起きるわけはないのだから。

(でも現実だと運次第で覆らないことはない)

 

まぁ、堅実なのはやはり守備というか。

運次第だけど、オリて自分で打牌を選ぶほうが、まだ確率的にはマシになりやすい…と。満貫縛りでそう感じたのでした。

打点を稼ぎたくても、配牌と自摸は自分ではどうにもできんよ・・・・・・。