私がゲーム制作を学んでいた頃の成果物を時系列で見ると、「予備動作」という概念を知ってから急にアニメーションがマシになっている。
— TANAKA U ゲーム系フリーランス (@TANAKA_U) 2023年10月14日
「こうすれば必ずうまくいく」は詐欺だが、「これをすれば必ずマシになる」というテクニックはあるね。それを基礎というのだけど
麻雀の初中級者の講座でもよく、「60~80点の麻雀が打てれば十分に勝てる」といったことが言われる。これがつまり「基礎を覚える」ということになるだろう。
上記のツイート、後半の一文は特に麻雀ではそのまま使える文面だ。
結果がランダムな麻雀において「こうすれば必ず上手くいく」は存在しない。ミスが無かったとしても裏目はある。だが、確率の高いほうを選び続けることで、結果は「マシになる(なりやすくなる)」。
その選択ができるようになるのが、まさに基礎を覚えるということだろう。
スポーツでもセンセーショナルで派手なプレイを望む初心者は多い。
だが、実際にゲームで間違いなく役立つのは「90分走れる体力」であったり、「投球や捕球のミスをしない」であったりする。
ただ初心者が興味を持ち入り口として機能しやすいのは、滅多に出ないスーパープレーへの憧れであったりする。これもあるあるだろう。
麻雀でもそのほとんどは「守備」に費やされる。
何しろ多対一の戦い。自分一人に対して、常に相手三人がリーチや副露を仕掛けてくるのだ。それをかわす展開のほうが自然と多くなる。
だが多くのプレイヤーが望むのは自らの派手なアガりだ。攻撃に寄って、守備は疎かになりがちである。
格闘技の入門でもありがちだ。
「人を殴りたくて入ったのに、ガードを上げて殴られてばっかりだ」といった愚痴が出てくる。柔道でもまず最初に覚えさせられるのは「受け身」である。
麻雀でも実際には攻撃よりも守備を覚えたほうが実践では生きやすいだろう。失点をせずに長く戦うことができるようになる。
しかし麻雀はアガることが楽しいし、スポーツや格闘技のように怪我の心配も無いから、率先して攻撃重視で入門して楽しさを覚えてもらうといったことが可能になる。
ただ、そうなると守備への切り替えでひとつのハードルが生じるのも事実だ。
ここを機に麻雀から離れてしまう人や、守備が面白くないとゼンツ型になって終わってしまうこともある。
だが、冒頭のテーマに戻れば「守備の基礎」も「覚えればマシになる」のである。
100点には届かなくても、80点くらいには届きやすくなる。
少しやるだけで、10点や20点の人たちとは差が出てくるのだ。
・80点以上の話
「どんな物事でも8割以上が難しい」という台詞があるが、やはりそこから先が課題になりやすい。
逆に言えば80点まではスクスク成長できるというわけだ。
あとは時間がかかる。労力もかかる。そこまでやる必要があるかは自身に問わねばならない。
個人的には80点以上を目指すのであれば、それは仕事やプロとして行うか、あるいはアマチュアでもトップクラスを狙う、トップ集団に入るために行うといったレベルになるだろう。
単に興味があるから続けた結果、そこに至ってしまっても結構だ。
ただ趣味として「もう続けるのがしんどいよ・・・」となってまで続ける必要はないと思う。
麻雀打ちの多くも打ったり、打たなくなったりが普通だ。内容も伴って、毎日の鍛錬のように打ち込むのはやはりプロ級ということになってくる。
私のこのブログだって書きたいときに書いているだけである。もし、これを「週2で必ず更新しなければならない」という契約でやっていたら辛くなったり、ストレスに感じることもあるだろう。
「仕事だったらそれぐらいやってもいいけど、趣味では無理してまでやりたくない」、そのぐらいの距離感が無理なく続けるコツでもある。
長く続けた結果、マシになっていることもある。
まずは基礎、そしてあとは続けること。
それが大事なのかなと思う。
ちなみに私は文章のプロでもないので、基礎などできていないし、ただ駄文を連ねているだけである。