三人麻雀

上級卓に入れるくらいには打つのだが、自分よりも強いサンマ専門の仲間も「段位3つくらいは移動するのが普通」というほどにはブレが大きい。サンマは本当に実力を測れない。

麻雀がそもそも安定した実力を発揮するのが無理なゲーム性だが、サンマは輪をかけて酷い。「実力が出ないゲーム」とは言わないが、「実力が反映されないゲーム」だとは思う。

 

ランダムなゲームとはいえ、サンマはやると本当に酷いなと思ってしまう。しかし別のトピックにも書いたが、ヨンマはそれがややマイルドになっているだけで基本は変わらないのだ。

なんだったらサンマのほうが突き詰めた感がある。そこに関しては潔いまでの理不尽さがある。ヨンマほど勘違いさせてくれることもない。

「運のいい奴が勝つ」を地で行くのがサンマだ。実力があって、相手の手牌が透けて見えていたとしても、手の打ちようがない展開になるのがサンマ。まさに麻雀の神髄である。

 

サンマ専門でやっている麻雀仲間も結構多い。友人戦で同卓すると称号は雀聖近いのに打ってる感じは雀傑では?と思わされることもある。となると数日後には連敗を重ねて雀傑にまで落ちている。ただ直近の運が良かっただけだったのだ。

逆に雀聖に十分な実力の持ち主が一歩手前から雀傑にまで落とされる。こんなのが実力のゲームとは口が裂けても言えない。どう考えたって運要素のほうが高い。

 

自分はサンマもヨンマも同程度だが、やはりヨンマはそこまで段位が落ち込むことはない。上がり下がりしても同じランク帯には留まる程度だ。2~3つも落ちたりしない。

だがサンマではそれがデフォだ。打ち方を大きく変えたわけでもなく、むしろ調子が良いときでさえ関係なく落ちていく。

「これで勝てないのか」という展開がひたすら続く。実力などまるで関係ない。発揮する機会がないまま降段させられるのだから。

 

同じリーチを打ってもラッキーなときはアガって終わるのが、アンラッキーなときはひたすら振り込む側に回る。牌の枚数がどうとか、そういった問題を超越している。山読みや手牌読みをして「さすがに枚数ないな」「強引すぎるな」というリーチを打っているわけでもない。

相手の手出しツモ切りに気を付けて「これならいける」という牌でも関係ない。理論や統計を越えた理不尽が連発する。

そりゃまぁ逆に言えば、そのくらいでなければ連敗なんてそうそうしないのだから降段するほどとなれば度を超えた理不尽が当たり前なのだ。

 

しかしサンマは「なんでこんなことになってるんだ・・・???」と不思議になってしまうほど奇妙に負ける。自分の打ち方が何かおかしいのではないかと疑ってしまう。だが実際にそれは関係なく、ただ運が悪いだけなのだが・・・。

このメンタルのぐらつき、試されている感。まさにサンマこそ麻雀を極めた姿といえよう。