接待麻雀が有効なのかの話

技術的な方面で接待麻雀をやったらどうなるのかという話。

雀魂だとイベントのミッション消化を友人戦でわざと振り込み合ったりしてやることもあるのですが、実際に接待麻雀なんてやろうと思って出来るものではないです。

 

8割運ゲーの麻雀において、最も重要なのは「配牌」と「自摸」。

じゃあ、それを他人がアシストできるかと言ったらできないわけです。

貴方が接待しようと思っている上司の配牌と自摸が延々と悪いままだったら、そもそも接待なんてしようがないんです。

 

雀魂のイベント友人卓で通話しながら「発ちょーだい」「7s鳴かせて~」など言えるならまだしも、上司と雀荘で打つのに会話しながらなんてできないわけです。まぁそれでも打ち慣れた人なら危険察知の要領で「欲しいのはこの辺だろうな」とわかるでしょうが。

わかったところで牌が来るかどうかは結局運次第でしかない。接待相手に良い配牌が行っていないといけない。結局は条件が運に寄るところが多すぎて、安定した「接待」になんてならないわけです。

 

さらに言ってしまえばツイてるときというのは別に他者がアシストしなくたって勝手にバンバン上がります。放送対局などを神視点で見てると食い流された牌を結局自分でツモってきたり、待ちの選択で外したかと思えば結局はどっちを選んでいてもアガれていた…など。

麻雀で勝つときというのはそういうものです。接待なんてわざわざしなくても勝手にアガってくれます。

 

・自分がアガりを放棄する

自分が良くて相手が悪いのなら、自分が控えめに打つことも接待のひとつと言えるでしょう。しかし、やはり相対的に相手の手牌が悪くなっていると、相手は全然アガってくれません。聴牌してリーチすらできません。

それをアシストで何とかできるのかと言われたらできません。

 

手積み卓で、イカサマ漫画くらい積み込みができるのなら、そこから仕込んでおかなければ意味がないくらい接待なんてできていません。

麻雀は非常に錯覚しやすいゲームですので、実際のところは上記のように「放っておいても勝手にアガっていた」状態を「自分がアシストした」と勘違いするのです。

それを「接待麻雀」なんて思い込みます。

 

・ネット麻雀は牌譜に残る

インターネット麻雀だと接待麻雀は非常にやりにくいです。何せ牌譜が残るし、相手側も後から見返すことができるので「あそこで一発で6m切りなんて、手牌はどうなっていたんだろう?」とチェックしたら、567mの面子から抜いて打っていた、なんて知られたら「あ・・・っ」となってしまいます。

「打つ牌がなかったのかな!?」「安全牌だと思ったのかな!?」なんて思う上級者はいません。差し込みにもならないお察し案件です。

 

勝った牌譜を見返す人は中級者あたりだと少ないかもしれません。配信者も配信中は他者の打牌については極力触れません。しかし「なんかおかしい打牌だな」「打牌意図がわからない」というのは上級者ほど気にします。

「普通なら出ない牌」が出たときにそれは敏感に働きます。雀荘なら自動卓の中に手牌をガラガラと流して証拠隠滅ですが、ネット麻雀はそうはいきません。

なんだったら雀魂であれば牌譜屋であとから全世界から誰でも、どの牌譜にでもアクセスできますからね。

 

そういう意味でも証拠が残らないアナログな文化だと言えるかもしれません。

 

・差し込みしようと思っても難しい

実際に手牌オープンの状態で、雀魂友人戦を通話しながらアシスト込みでやっても、「風牌をアガる」がクリアできないまま半荘が終わってしまうこともあります。

配牌イーシャンテン聴牌しないまま流局になってしまうこともあります。

手牌オープン・通話しながらの状態であってもこれです。結局は運なんですよ。自分で配牌と自摸で持ってくるほうが重要で、他人が風牌を抱えて待っていたり、鳴きやすい牌を後から落としたところで自分の手が入らなかったら何にもならないんです。

 

いいですか、めちゃくちゃ条件を揃えてこれなので、思った以上に「接待麻雀」なんてできていませんし、できません。

麻雀漫画みたいな展開にはなりません。現実にはそうならないからこそ、フィクションとして成立するわけですから。

 

通常卓での差し込みも解りやすい手出しならまだしも、相手がトンデモない牌で待っていることもあります。三面張を外してドラの単騎に受けていただとか。わざわざ「そんなの出るわけないだろ!」という牌で待っていたりします。(まあ危険牌だから切れないという消去法のときもあるけど…)

思った以上に差し込みも難しいときがあります。

 

上司と打つときはリーチに対して危険牌を連打するとか、自分のアガりを放棄する程度に打っておきましょう。局ごとに手牌は卓に流し込まなくても、河の捨て牌と自然に、素早く混ぜてしまって証拠隠滅を図りましょう。(自動卓へ入れる前に手元で洗牌する習慣は協会ルールなどで存在する)

「お前、手牌どんなだったんだ?えー?」なんて聞いてくる野暮な相手も多いですからね。