麻雀プロやVtuberなどが麻雀の配信をしてくれる昨今。ライブ配信ディレイ無しであれば、ゴースティング（配信から手牌を覗き見される行為・壁や通しと同等）される恐れもある。実際に筋や引っ掛けでノーヒントの単騎をビタ止めされているなど不審なことも多々ある。ネット掲示板などでも「配信しているほうが馬鹿。対戦したらゴースティングして勝ちに行くのが当然」などという意見を見たこともある。
対してコメント欄では「同卓したので配信は閉じます」など良識的なものや、対戦後に配信に来てコメントしていくプレイヤーも多い。こういった場合はマナーが良い例だ。
次いでスナイピング（配信者との同卓を狙ってわざと同じタイミングを計ってゲーム開始すること）される可能性もある。実際にスナイピングすると牌譜屋のデータにある「よく同卓するプレイヤー」という項目で判明する。
長期間打っているプレイヤーであれば、全期間中にたまたま何回か同卓しただけのこともあるが、配信で見ていても「またお前かよ」「こいついつも同卓してるな」というプレイヤーが居ないことはない。
雀魂の王座の間あたりになれば、そもそも人が少ないので同卓率は自然と上がる。だが玉の間以下ではそうそう同じプレイヤーが何度も当たるなどということは起きない。せいぜい２回も同卓していれば多いほうだ。
・勝率に影響しているかもしれない話
こういったゴースティングやスナイピングは純粋な勝率に影響することが懸念される。なので配信者側もそれが起きないように工夫をしている。まぁ、中には申し訳程度の対策で「一応やってるんで・・・」と言い訳できる程度の場合もある。
王座の間までいくとアプリ側で「配信に際して5分ディレイを必ず適用すること」と義務付けられているため、これらの行為は発生しにくい。（それでもタイミングを見計らってのスナイピングは不可能ではない）
先日、Mリーグにも出ている仲林圭プロが雀魂の玉の間で、49戦ラス無しという記録を立てていた。そのとき直近のラス率は10%を切っていた。なかなか恐ろしいものだ。
仲林プロであれば、その実力に疑いの余地はない。「麻雀は20%でラスを引くゲーム」といっても、私でさえ初級者が相手なら15%以下のラス率をキープできる。
玉の間で短期間とはいえ仲林プロであれば実践できるレベルだろう。
「雀魂 ライブ」などで検索して配信を覗くと色々な配信者がいる。主にVtuberが多いが、たまに同卓して「接待プレイ」をしているようなものも見る。まぁ金の間あたりではゼンツしているだけのこともあるだろうが、「いや、そんな牌出る？」といったことが多々ある。
配信者の戦績を見ても、ずーーっと上振れているような状態が半年以上続いていたり・・・。「そもそもこんな成績を残せる人がこのランク帯で苦戦しているはずがないんだが・・・？」というくらいに数値が良い。（まぁ麻雀プロが初心者を装ってVtuberとして活動していても何ら不思議はないが…）
しょせん運ゲーなのでそういった偶然もあるかもしれないが、スナイピングによる接待プレイが「僅かにしろ」入っていたと仮定しても、戦績には大きく影響してくるだろう。
なにせ麻雀の戦績というのは上級者でさえ超長期的に見て、トップ率30%・ラス率20%という、5%くらいしか上振れないのだ。さらに5%以上の上振れというのはトッププロでさえ引くのが難しいレベルだ。
もちろん初心者相手であればトップ率50%ラス率9%なども可能だが、中級卓以上ではその数字を維持し続けることはかなり難しいし、多分に運も関わってくる。
天鳳位を取った人がアカウントを作り直して挑んでも、同じように特上卓に入れるようになるまでの難易度はそのたびに違ったと言われる。ストレートにいけるときもあれば、ずっと停滞して全く勝てないこともあったそうだ。
中級者以上を相手にしたときの戦績の上振れというのは実力によるところよりも、運によるところが大きいのだ。同じトッププロを見ていても「この人はあっさり昇段したな」という人もいれば、「この打ち方でこのランク帯で伸び悩むのか～」という人もいる。
打牌にミスが無かったとしてもそうなるのだ。
それが超長期的に好成績を維持し続けているアマチュアって・・・。都合よすぎないか・・・？ と疑念が出てきてしまうわけである。
とはいえ打ち筋を見ていても弱い感じもしないので納得できないほどではないのだが、戦績で見たら魂天の上位に入るくらいの数値になってしまっている。「運が良いだけ」というのなら、相当な上振れをめちゃくちゃ長期間に渡って引き続けていることになる。
まぁ・・・、麻雀だし・・・、そういうことも・・・、あるか・・・？
これで終わればよかったのだが、牌譜屋で見ると配信時間外で打っていると負けが込んでいたり、やはり僅かにしろスナイピングによる接待プレイが上振れに影響しているのではないかと考えてしまうのであった。（ひょっとして本人も気にしているのかもしれない）
