麻雀は何でも起こり得る話。

以前に書いた「確率50%は狂気」の話。

麻雀の正解は20%前後なのが普通だとも書いた。ただ、自分でも読んでいて突っ込みたくなったのが、麻雀の20%というのは「一回きりの抽選」ではない。

一発勝負の50%はイチかバチかになるが、「20%を5回抽選」であれば見た目の数字ほど低くはない。(それでも63%ほどだが)

 

しかし麻雀において20~25%というのは基本的な数字かなと思わされる。

卓上の勝負がまず25%。

上がりが出るか流局かもおよそ20%ほど。

自分にチャンスがある出来事として期待できる数字は大体20%前後になりやすい。

 

麻雀は正解を選んでも、間違えても、どちらが良し悪しとなるか、結果は常に不明なゲームである。そのランダム性ゆえに、再現性が無いからこそ翻弄され、楽しまされる。

下の牌図、親の第一手目として何を切るか?

くっ付きのイーシャンテンで3m3p3sのどれを選ぶにも他に情報は無い。

どれを選んでもフラットな状態といえる。

 

これが麻雀の選択肢の常だと思っている。

手牌の進め方、牌の選び方、押し引き・・・。どれにしてもそれが正解か不正解かは運でしかないのだ。もちろん上記の牌図のようにフラットな場合ばかりではない。河に14sが多く見えている状況なら3sが候補になるはずだ。(だがそれとて裏目を引くことはある)

 

タンヤオを選ぶか役牌を選ぶか、シャンポンかカンチャンか、リーチかダマか・・・。

鈴木たろうだったら引けていた正解を、多井貴晴だと外していたかもしれない。逆も然り。誰がどの打牌を選択しても20%前後では確実な正解など限りなく無いのだ。

 

あるとすれば「状況が極端なとき」に限られるだろう。

残り1巡で誰もリーチしていない状況。ダマテンやケイテンは何人か入れているかもしれない。手出しもなく、比較的に安全なところを切ってダマテンロンされる気配も無い。合わせて安牌を選択するか、先に通っていた牌を切れば限りなく放銃は0に近いと言える。

また自分が大トップ目で迎えたオーラスの親番。役満にでも振り込まない限りは2着までは固い。そこでリーチせずにいつでもオリられるようにしておけばラス率は限りなく0に近い。

麻雀において確率が高まるのはこういった状況くらいだろう。

 

6pカン、9pカン、8pカン、じゃあ7pなんて当たらんだろう…とはならないことは容易にわかる。

「相手がシャボにしている可能性はまだある」。これが残る限り、行ってはいけないのが麻雀でもある。

しかし、そこまで守備的にやっていても埒が明かないのも麻雀。

しかし、そうやって攻撃に転じて振り込んでしまうのも麻雀。

正解なんて無いのだ。

 

あるときはこっちが正解で、またあるときは逆が正解。

それは本当に人類には判り得ないことなのである。

ちなみに20%の抽選は10回で89%(他家は振り込まない前提)なので、7巡目までにリーチすれば外す確率は10%くらいだから結構イケるイケ・・・8%でもメチャクチャ外すローグライク見てると信用できんな~~~~。