YoutuberやVtuberほどではないにしても、自分もDiscordなんかで身内向けに段位配信などする機会はあるのですが、喋りながら段位戦を打つのは本当に難しいです。
上級卓になると手出しツモ切りの有無で勝敗に関わったりすることも少なくない。そんな状況でチャット欄のコメントをチラ見しながら打つなんて自殺行為なわけです。
ただでさえコメントへの返事で脳の容量を割かれるわけですから負担は大きい。あさぴんもそれで温い打牌をして振り込むなんてのが多々あるわけです。（それでも魂天クラスで勝ち越してるのが凄い）
ところがどっこいコメント欄では相変わらず無慈悲に「今のｘｘｘしてれば勝ってたよ」「ｘｘｘ見逃してたでしょ」などなど空気の読めないコメントが出てくる。
知らねーよ、って話なんですよ。
『配信』なんだから。
ガチの麻雀じゃないんですよ。
エ ン タ メ ！
配信がメインで麻雀はオマケなの。真剣に麻雀にだけ取り組むんだったら配信なんかしないつーの。配信者の人はね、視聴者に優しくしなきゃいけないから敢えて言うこともないんでしょうけど、大体思ってることは一緒ですよ。
それでなくても視聴マナーとしてコメント欄のルールは既にできあがってきています。伝書鳩行為だとか、麻雀であれば打牌批判だとか。以前にベルバードのツイートを紹介したのと一緒で「麻雀だから」って話じゃない、「人として」って話なんですよ。
それができない。
まぁ、こういうのも啓蒙して、それが根付いてからの話なので、現段階ではどうしようもないのかなと思いますが…。それにしてもというか。
・配信者効率の話
麻雀配信なんかは理不尽に負けても、それはそれで「配信的には美味しい」というか。撮れ高はあるわけです。何も無い無難な回よりは話題になりやすい。
天開司が理不尽な振り込み連続でラスったときに、ガチギレしてマウスをブン投げてガチャガチャ言わす回があったのです。まぁちょっと笑えない空気ではあるんですが、視聴者側としては見どころにはなっている。
で、結局それが「マジなのか演技なのか」も視聴者側には判らんわけですよ。
たぶんマジなんだろうけどｗ
テレビ的な歴史を踏まえていえば、こういったものも演出してしまうのがプロでもあるわけで。視聴者側もそれをショーとして楽しむ文化がある。（とはいえ、それをエンタメとして安心して楽しめるのは「演技だと知っている前提」がある）
現段階の配信だと、もう少し配信者寄りなので「理不尽なラスで可哀そう」と思うほうが自然ではあるんですが。（ネットはテレビとも違い相互的なツールという側面もある。ただ大手になればコメントは大量に流れてほぼ目に留まらない）
麻雀配信自体は効率が悪いとされていて、パーティーゲームとしても最大3人までしかゲストを呼べないし、視聴者参加型も枠が限られる。そのうえ時間がかかって回転が悪い。こういった観点から麻雀をしない配信者も少なくない。
また、麻雀配信で視聴率があるのは「昇段の最中」という場合が多く、例えば「雀聖・魂天になった」という一区切りの時点で視聴者が離れてしまうことも懸念される。というか実際にそうなる。
スポーツなどでもあることだが、勝ち進む最中は注目されても、勝つのが当たり前になると応援されなくなる。視聴者は物語を求めている側面が少なからずある。安定期にはそれは無くなるのだ。
もしかしたらそれを懸念する配信者の中にはわざと適当なところで勝ったり負けたりを繰り返して、物語性を失わせないようにコントロールしているのかもしれない。特に雀魂は王座の間に入ってしまうと強制的に5分ディレイをかけて配信せざるを得なくなり、視聴者とのコミュニケーションが大幅に損なわれる。
それを嫌って王座に行かないプロもいるくらいだ。実際にレスポンスが悪くなるので楽しみは損なわれるだろう。
まぁ配信者も人なので。
楽しむために配信をしているわけで、ヨイショされて気持ちよくなりたいだけなんですよ。理不尽なコメントや余計な横やりなんて求めてないから止めてさしあげろという話。
真剣に麻雀なんてしてないんですよ。真剣にやってる組は勝負所ではコメントに目を通したりせんしね。そもそも垂れ流し配信でほとんど視聴者相手にしてない人もいるし。そういうのと視聴者のコメ読みメインで、コミュニケーションを主とする麻雀配信は別物なんすよ。
そういえば昔から「Aが目的なのか、Bを目的としてAは手段なのか」みたいな話はどこでも定期的に湧きますねぇ・・・。後者に難癖付ける人は「Aに対して真剣に取り組んでない！」とかキレるやつ。
ええやろ別に。ナンパ目的でサーフボード抱えてても。それで迷惑行為とか起こさなきゃ自由ですよ。海でおぼれたり、路駐したり、ゴミ捨てたり、通行人の邪魔になったり。オイ、お前真剣にサーフィンする気ないんなら帰れや！
