勝負手が流される話

直近で「配牌ドラドラ赤、ピンフ系で絶好だな~~」という手牌が3回も4回も九種九牌で流されて、しかもサンマならまだしもヨンマでそんなことそうそう起きるかという。

で、そうなるとまぁ勝てないわけですよ。

要は勝負手をノミ手で流されるのと一緒で自分のチャンス手を潰されてしまったわけで、そして良好な手牌が毎回くるわけもなく今度は相手が良い手をアガって自分はマイナス。

 

流れが云々はオカルトだというのとは別に、結果としてこうなってしまったら流れは悪いわけです。

たったこれだけで勝てなくなるのも麻雀が実力ではどうしようもないゲームだなと思い知らされるところで・・・。

だって、配牌で九種九牌だからノーカンノーカン!でこちらのチャンス手を無しにできるんですよ? そんなのゲームメイクに何ら関係してないじゃないですか。

 

「自分の手が安いから仕掛けてでも早く終わらせよう」とか、「相手にチャンス手をアガらせないように我慢の局だ」というのならまだしも、「はい、ノーカンノーカン。俺の手牌悪すぎ。ナシナシ、やり直し。全員手牌捨てて~」なんてラクもいいとこ。

まぁ、自分がその恩恵に与ることもあるので文句ばかりも言っていられないのですが。

こういうのも含めて「麻雀は実力だよ~」なんて言えたモンじゃない。ただのガチャだろ!配牌と自摸次第の運ゲーだろ!

 

配牌と自摸で良い手をもらって、それを相手に邪魔されずにアガれればラッキーというだけのガチャ。それを毎局繰り返すだけのゲーム。

もちろん選択も思考もある。でもそれよりも運要素のほうがゲームに重要すぎる。

 

やっぱり初心者や中級者など、隙や無駄の多い相手と打つときは余裕があります。そのときは技術的なアドバンテージも得やすい。

でも上に行けば行くほど運ゲーと化してしまう。何もできずにラスるだけの半荘、何も考えずに取れるラッキーな一着。そういうのがゲームを支配するようになる。

あとはオマケ程度。

 

やることやっても勝てないし、やることやっても負ける。

それが麻雀だと解っていてもつらい。

先日もMリーグで松ヶ瀬選手がデイリーダブルの箱下四着を引かされてましたけど、じゃあ勝った相手のほうが上手かったのかといえば選択ミスしてトップを取り逃す程度の実力。

それが運だけで上手い相手にも勝ち越せてしまう。なんだかなぁ・・・。

 

それも麻雀ではあるけれどトッププロのリーグ戦でそれを見せられるとねー。初年度の留美選手もまだ打ち方にブレが出ていたのか選択を間違えることが多く批判はされていた。それでもラッキーで勝ってしまうことも多かったゆえに「結局は運じゃん」といったことが言われてしまう。

せめてトップリーグくらいくらいは選択ミスを極力減らして、たまにあるボーンヘッドは仕方がない、ヒューマンエラーはあるからしょうがないけど、それ以外は「こんなの選択だの思考だのより、結局は運じゃん」なんて言わさないでほしい。

わかってるんだよ、麻雀はそういうものだってことは。でも、せめてもうちょっと「選択ミスして、運で勝つ」なんてのは減らしてくれないかなぁ・・・。と視聴者側としては。裏目を引くのはしゃーない)